• 2026年6月27日
  • 2026年7月8日

むくみ・だるさ・体重増加が続いたら ― 橋本病かもしれません

「なんとなく体がだるい」「顔や足がむくむ」「食べる量は変わらないのに体重が増えてきた」――こうした不調を、年齢や疲れのせいだと感じていませんか。実はこれらは、甲状腺の働きがゆっくり低下する病気「橋本病(はしもとびょう)」のサインであることがあります。特に女性に多く、見過ごされやすい病気です。本記事では、症状の見分け方と当院での検査の流れをご紹介します。

こんな症状が続いていませんか

橋本病による甲状腺機能の低下では、次のような症状がゆっくりと現れます。

  • 体がだるい・疲れやすい
  • 顔やまぶた、手足がむくむ
  • 食事量が変わらないのに体重が増える
  • 寒がりになった
  • 肌が乾燥する・髪が抜けやすい
  • 便秘がちになった
  • 気分が落ち込む・物忘れが増えた
  • 月経の量が増える・不順になる

これらは「更年期かな」「年のせいかな」と受け取られやすく、なかなか甲状腺と結びつきにくい症状です。

甲状腺の働きと「機能低下」

甲状腺は、のどの前面にある小さな臓器で、全身の代謝を整える「甲状腺ホルモン」を作っています。このホルモンが不足すると、体のさまざまな働きがゆっくりになり、むくみや倦怠感、体重増加といった症状につながります。

以前ご紹介したバセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰になる病気でしたが、橋本病はその逆で、ホルモンが足りなくなる方向の病気です。

橋本病とはどんな病気か

橋本病は、本来は体を守る免疫が、誤って自分の甲状腺を攻撃してしまうことで、甲状腺に慢性的な炎症が起こる病気です。「慢性甲状腺炎」とも呼ばれます。圧倒的に女性に多く、中年以降で見つかることが多いものの、若い方にもみられます。

大切なのは、橋本病があってもすぐに治療が必要とは限らないという点です。甲状腺の機能が保たれている方も多く、その場合は経過を見ていきます。機能が低下してきたときに、お薬で補う治療を始めます。

当院での検査の流れ

橋本病が疑われる場合、当院では次のような検査を行います。

  1. 問診 ― 症状やご家族の甲状腺疾患の有無を伺います
  2. 血液検査 ― 甲状腺ホルモン(FT4)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、自己抗体(抗TPO抗体など)を測定します
  3. 甲状腺エコー検査 ― 院内で実施可能。甲状腺の大きさや状態を確認します 状況によって診察時に行いますが、基本的には予約制で14時40分から行っております。

結果は通常1週間ほどで揃い、次回受診時に治療や経過観察の方針をご相談します。

治療について

甲状腺機能が低下している場合は、不足した甲状腺ホルモンを補うお薬で治療します。体に本来あるホルモンを補うお薬で、量を調整しながら、ふだんの生活を問題なく送れる状態を目指します。多くの場合、長く付き合っていく治療になりますが、定期的な通院と採血で安定して管理できます。妊娠を考えている方・妊娠中の方は特に管理が大切ですので、お早めにご相談ください。

ご相談をお待ちしています

むくみや倦怠感、体重の変化などでお困りの方、健診で甲状腺の異常を指摘された方は、お気軽にご相談ください。院長は日本専門医機構認定の内分泌代謝・糖尿病専門医として、甲状腺疾患を糖尿病や脂質異常症などと合わせて診療しております。

当院は千葉市若葉区にあるショッピングセンター「イコアス千城台」の2階、千葉都市モノレール千城台駅と直結しております。千城台や小倉台、御成台、桜木方面など、お近くの方にも通っていただきやすい立地です。健診結果を片手に、お買い物のついでにでも、お気軽にお立ち寄りください。


中山内科クリニック
院長 幸田圭太

中山内科クリニック 043-236-5800 ホームページ