- 2026年6月4日
- 2026年7月8日
糖尿病の合併症「神経障害」を早く見つける ― DPNチェック検査をはじめました
このたび、当院に糖尿病性神経障害の早期発見を目的とした検査機器「DPNチェック」(フクダ電子社製)を導入いたしました。糖尿病の合併症のなかでも早く現れる「神経障害」を、足に小さなセンサーを当てるだけで簡便に評価できる検査です。本記事では、神経障害という合併症の特徴と、当院での検査の流れをご紹介します。
糖尿病の「3大合併症」と神経障害
糖尿病が長く続くと、血管や神経が少しずつ傷んでいきます。特に有名なのが、頭文字をとって「しめじ」と呼ばれるしんけい(神経障害)・め(網膜症)・じんぞう(腎症)の3大合併症です。
このなかでも神経障害は最も早く現れることが多く、自覚症状が乏しいまま少しずつ進行することが知られています。気づいたときには日常生活に支障が出ていることもあるため、早めに見つけて手を打つことが大切です。
こんな症状はありませんか
次のような症状に、心当たりはありませんか。
- 足の裏に違和感がある(ピリピリ、ジンジン)
- 足先の感覚が鈍くなった気がする
- 足が冷える、または逆に火照る
- 階段の上り下りで足元が頼りない
- こむら返り(足のつり)が増えた
- 立ちくらみがする
「年齢のせいかな」「気のせいかな」と感じやすい症状ばかりですが、糖尿病をお持ちの方では、これらが神経障害のサインであることがあります。
DPNチェックを導入しました
DPNチェックは、ふくらはぎを通る「腓腹(ひふく)神経」の伝わり方を測定する装置です。神経が傷んでいるほど、伝わる速度が遅くなったり、信号が小さくなったりします。
従来の神経伝導検査は、設備や時間を要するため一般のクリニックでは行いにくい検査でした。DPNチェックは短時間・痛みもごく軽微で、外来の流れの中で行えるよう工夫された機器です。保険診療でご利用いただけます(適応条件あり)。
検査の流れ
当院では、次のような流れで検査を行います。
- 受診時に医師が症状の有無や糖尿病の状態を確認
- ふくらはぎに小さなセンサーを当てて測定(数分で完了)
- 結果はその場で評価し、ご説明
- 必要に応じて神経内科への紹介や、内服治療の調整をご相談
特別な前準備は不要で、靴下を脱いでいただく程度のご協力で実施できます。
神経障害が見つかったら
もし神経障害が見つかっても、過度にご心配いただく必要はありません。次のような対応で、進行を抑えていくことを目指します。
- 血糖コントロールの見直し ― HbA1cや血糖値の状態に応じて治療を再検討
- 内服薬の調整 ― 神経障害用の薬剤や痛みを和らげるお薬を必要に応じて
- 日々のフットケア ― 足の観察、保湿、ご自身に合った靴選びなど
- 定期的な再評価 ― 治療の効果を確認するため、間隔をあけて再検査
インスリン療法を含めて治療継続中の方も、合併症の有無を確認しながら治療を進めていく大切な検査となります。
ご相談をお待ちしています
糖尿病で当院に通院中の方は、次回受診時にぜひお声がけください。これから糖尿病の検査・治療をご検討の方、健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方も、まずはお気軽にご相談いただけたらと思います。
院長は日本専門医機構認定の内分泌代謝・糖尿病専門医として、糖尿病の合併症評価から日常の血糖管理まで、包括的に診療しております。
当院は千葉市若葉区にあるショッピングセンター「イコアス千城台」の2階、千葉都市モノレール千城台駅と直結しております。千城台や小倉台、御成台、桜木方面など、お近くの方にも通っていただきやすい立地です。Web予約または受付までお声がけください。
中山内科クリニック
院長 幸田圭太