- 2026年7月9日
- 2026年7月8日
夏の脱水・熱中症にご注意を ― 糖尿病・高血圧の方が特に気をつけたいこと
厳しい暑さが続く季節になりました。毎年ニュースになる熱中症ですが、実は糖尿病や高血圧などの持病をお持ちの方は、より注意が必要なことをご存じでしょうか。ふだんの通院に加えて、この時期ならではの体調管理のポイントを知っておくことで、夏を元気に乗り切りやすくなります。本記事では、脱水・熱中症の予防について、生活習慣病の観点からご紹介します。
なぜ糖尿病・高血圧の方は注意が必要なのか
いくつかの理由があります。
- 糖尿病 ― 血糖値が高い状態が続くと、尿の量が増えて体の水分が失われやすくなります。また、神経の働きが低下していると、暑さや喉の渇きを感じにくくなることがあります。
- 高血圧 ― 血圧のお薬のなかには、尿を出して血圧を下げるタイプ(利尿薬)があり、脱水に傾きやすくなることがあります。
- ご高齢の方 ― 加齢とともに喉の渇きを感じにくくなり、気づかないうちに脱水が進むことがあります。
こうした背景から、「気をつけているつもり」でも脱水や熱中症になりやすいのです。
こんなサインに注意してください
次のような症状は、熱中症の始まりかもしれません。
- めまい・立ちくらみ・ふらつき
- 頭痛・吐き気
- 体がだるい・力が入らない
- 手足や腹部の筋肉がつる(こむら返り)
- 大量の汗、または逆に汗が出なくなる
意識がもうろうとする、呼びかけへの反応がおかしいといった場合は緊急事態です。ためらわず救急要請をしてください。
予防のポイント
- のどが渇く前に、こまめに水分を ― 一度にたくさんではなく、少量をこまめにとるのがコツです
- 水やお茶を基本に ― 甘いジュースやスポーツドリンクは血糖値を上げやすいため、糖尿病の方はとりすぎに注意しましょう。大量の汗をかいたときは、経口補水液を上手に活用してください
- エアコンを我慢しない ― 室温28度前後を目安に、暑い日は迷わず使いましょう
- 暑い時間帯の外出はできるだけ避ける ― やむを得ず出かけるときは、帽子や日傘を使い、無理をしないようにしましょう
- 朝の体調チェックを習慣に ― 血圧をご家庭で測っている方は、夏の数値の変化にも目を向けてみてください
- お薬は自己判断で中止しない ― 脱水が心配でも、血圧などのお薬は勝手にやめず、気になる場合はご相談ください
血糖と脱水は「悪循環」に
糖尿病の方では、脱水が進むと血液中の糖が濃くなり、血糖値がさらに上がりやすくなります。すると尿の量が増えて、いっそう脱水が進む――という悪循環に陥ることがあります。夏に体調を崩して食事や水分がとれなくなったとき(シックデイ)は、特に注意が必要です。判断に迷ったときは、無理をせず早めにご相談ください。体調を大きく崩す前の、ふだんからの備えが何より大切です。
ご相談をお待ちしています
「夏になると体調を崩しやすい」「血糖や血圧が夏に不安定になる」といった方は、季節に合わせた管理のご相談も承っております。院長は日本専門医機構認定の内分泌代謝・糖尿病専門医として、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を、季節の体調変化も含めて診療しております。
当院は千葉市若葉区にあるショッピングセンター「イコアス千城台」の2階、千葉都市モノレール千城台駅と直結しております。千城台や小倉台、御成台、桜木方面など、お近くの方にも通っていただきやすい立地です。涼しい館内で、お買い物のついでにでも、お気軽にお立ち寄りください。
中山内科クリニック
院長 幸田圭太