• 2026年8月22日
  • 2026年8月20日

帯状疱疹の前兆・症状とは ― 片側のピリピリした痛みに気づいたら

「体の片側だけがピリピリ、チクチクする」「服がこすれるだけでも痛い」——そんな違和感に、不安を覚えたことはありませんか。皮膚に発疹などの変化がまだない段階では、原因が分かりにくいものです。実はこうした症状は、帯状疱疹の前兆であることが少なくありません。今回は、帯状疱疹の前兆や症状の経過、受診の目安、予防のためにできることをご紹介します。

帯状疱疹とはどのような病気ですか

帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水ぼうそうの原因ウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が関係する病気です。水ぼうそうが治った後もこのウイルスは神経節に潜み続け、加齢や過労、ストレスなどで免疫力が落ちたときに再び活動を始め、帯状疱疹として発症すると考えられています。

日本人成人の9割以上がこのウイルスを保有しているとの報告があり、決して珍しい病気ではありません。また、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を経験するとの報告もあり、年齢を重ねるほど誰にでも起こり得る病気といえます。

前兆と症状の経過、受診の目安

帯状疱疹の多くは、皮膚の症状が出るより先に、体の片側だけにピリピリ・チクチクとした痛みや違和感が現れます。この段階では発疹も水ぶくれもなく、「肩こりかな」「神経痛かな」と見過ごされてしまうこともあります。

この痛みが数日続いた後、同じ場所に沿って赤い発疹が帯状に広がり、やがて水ぶくれへと変化します。体の片側に帯のように症状が出ることが、帯状疱疹という名前の由来です。

帯状疱疹の治療では、発疹が出てから72時間以内に抗ウイルス薬による治療を開始することが望ましいとされています。片側だけの痛みに気づいた段階、あるいは発疹が出始めた段階で、早めに医療機関を受診することが大切です。特に顔や頭に症状が出ている場合は、目や耳の合併症につながることもあるため、様子を見ずに早めのご相談をおすすめします。

帯状疱疹後神経痛と、リスクが上がる要因

帯状疱疹は、皮膚の症状が治まった後も、その部位に痛みが長く残ることがあり、これを帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼びます。50歳以上の方では、この頻度が上がるとされています。

帯状疱疹を発症しやすくなる要因としては、加齢や免疫力の低下のほか、糖尿病のある方は発症リスクが高いとの報告もあります。糖尿病との付き合い方全体については、こちらの記事で詳しくまとめておりますので、あわせてご覧いただければと思います。

予防のためにできること ― 帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

50歳を過ぎた頃から予防を考え始める方も増えてきます。予防法のひとつが、帯状疱疹ワクチン(シングリックス)です。

シングリックスは、50歳以上を対象とした臨床試験で、50歳以上で約97%、70歳以上でも約90%という高い予防効果が報告されているワクチンです。2回の接種が必要で、通常は2ヶ月間隔(遅くとも6ヶ月以内)で行います。注射部位の痛みや腫れ、倦怠感などの副反応が比較的多い点も知っておいていただきたいところです。

費用や千葉市の接種助成・定期接種の対象については、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご参照ください。

千城台での受診について ― 気になる症状はご相談ください

原因のはっきりしない片側だけの痛みは、「様子を見ていいのか」と迷ってしまうものです。しかし帯状疱疹は、早めに気づいて対応することが大切な病気のひとつです。少しでも気になる症状があれば、早めにご相談いただければと思います。

当院は千葉市若葉区にあるショッピングセンター「イコアス千城台」の2階にございます。千葉都市モノレール千城台駅と直結しており、お買い物のついでにお立ち寄りいただくこともできる立地です。千城台や小倉台、御成台、桜木方面など、お近くの方にも無理なく通っていただけるかと思います。院長は日本専門医機構認定の内分泌代謝・糖尿病専門医として診療にあたっております。帯状疱疹の症状やワクチン接種について気になる方は、来院時に受付へ、またはお電話でお問い合わせください。


中山内科クリニック
院長 幸田圭太

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