• 2026年7月30日
  • 2026年8月3日

糖尿病と長く付き合うための千城台での通院 ― 検査・治療の流れと当院でできること

糖尿病は、風邪のように「治って終わり」となる病気ではなく、血糖の状態と長い時間をかけて付き合っていく病気だと考えられています。だからこそ大切になるのが、専門的に診てもらえることと、無理なく通い続けられることの両方です。どちらか一方だけでは、なかなか長続きしません。

本記事では、千葉市若葉区・千城台にある当院の糖尿病専門外来で、どのように糖尿病を診ているのかをご紹介します。健診で血糖値やHbA1cを指摘された方、以前から治療を受けているけれど通院先を見直したい方、ご家族の通院に付き添っている方にも読んでいただける内容です。若い方からご高齢の方まで、それぞれの生活に合った進め方があります。

糖尿病はどう進む? 合併症のリスクと管理の必要性

糖尿病で最も気をつけたいのは、血糖の高い状態が長く続くことによって、体のあちこちの血管が少しずつ傷んでいくことだとされています。大きく分けて、次の二つの流れがあると考えられています。

  • 細小血管障害 ― 細い血管が傷むことで起こるとされる、網膜症(目)・腎症(腎臓)・神経障害の三つ
  • 大血管障害 ― 太い血管の動脈硬化が進むことに関わるとされる、心筋梗塞や脳梗塞など

やっかいなのは、これらの変化が、かなり進むまで自覚症状に乏しいと言われている点です。「どこも痛くない」という時期にこそ静かに進んでいくため、症状を目安にしていると気づくのが遅れがちです。逆に言えば、症状がないうちから数値を手がかりに手を打てるのが、糖尿病の管理の強みでもあります。

その手がかりとして中心になるのが、過去1〜2か月ほどの血糖の平均的な状態を映すとされる HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー) という指標です。血糖値は食事の前後で大きく動きますが、HbA1cはその日の食事に左右されにくいとされ、長い目で経過を追うのに向いていると言われています。数値の意味や受診の目安については、健診で「HbA1c」を指摘されたらで詳しくご説明しています。

三大合併症のうち神経障害は、足の裏の感覚が鈍くなるといった形で比較的早い時期から現れることがあるとされ、当院では専用の機器を用いた検査もご用意しています。詳しくは糖尿病の合併症「神経障害」を早く見つけるをご覧ください。なお、健診で血糖やHbA1cを指摘され、どこへ相談すればよいか迷っている方は、健診で引っかかったらに項目別の考え方をまとめております。

当院の糖尿病専門外来 ― 検査と治療の流れ

はじめに行うのは、今どういう状態なのかを正確に知ることです。採血でHbA1cや血糖値のほか、腎機能・脂質・肝機能などを確認し、尿検査で腎臓への影響の早いサインを調べます。あわせて、合併症の程度を把握するための検査もご案内します。目については眼科での定期的な検査が大切とされており、必要に応じて近隣の医療機関にご紹介いたします。

治療の土台となるのは、食事と運動の見直しです。とはいえ、いきなり生活を大きく変えるのは現実的ではありません。当院では、お一人おひとりの食事の内容やお仕事・ご家庭の事情を伺いながら、続けられそうなところから食事のアドバイスをさせていただいています。運動も、ウォーキングなど日常に組み込みやすいものからご提案します。

その後は、おおむね1〜2か月ごとにHbA1cなどを測定しながら、経過を一緒に確認していきます。生活習慣の見直しだけでは目標に届かない場合や、はじめから数値が高い場合には、必要に応じてお薬による治療も検討します。糖尿病のお薬には作用の仕組みが異なるいくつもの種類があり、腎臓の機能・体重・年齢・ほかにお持ちの病気などを踏まえて選んでいくものとされています。どれを使うかは、診察の中でご相談しながら決めていきます。

また、風邪や胃腸炎で食事がとれないとき(シックデイ)の過ごし方も、あらかじめ知っておくと安心です。暑い季節は脱水にも注意が必要とされていますので、夏の脱水・熱中症にご注意をもご参考になさってください。

持続血糖測定(CGM)について ― Dexcom G7

血糖は一日の中でも上がったり下がったりしています。採血や指先での測定はその一瞬を「点」で捉える方法ですが、持続血糖測定(CGM)は、血糖の推移を「線」として連続的に把握できる方法だとされています。

当院では、腕などに小さなセンサーを装着して測定する Dexcom G7 をご用意しています。食後にどのくらい血糖が上がるのか、夜間に下がりすぎていないか、どの食べ方が自分に合っているのか――こうしたことが目に見える形でわかると、生活の工夫がぐっと具体的になると考えられています。

どのような方に適しているか、費用がどのくらいかかるかは、治療の内容や保険の取り扱いによって変わります。詳しくは持続血糖測定「Dexcom G7」のご紹介をご覧いただき、外来でお気軽にお尋ねください。

インスリン療法を始める方へ

「インスリンを始める」と聞くと、糖尿病がいよいよ末期になってしまったのだろうかと受け取られる方がいらっしゃいます。しかし、そうとは限らないと考えられています。インスリンは、体が本来もっているホルモンを補うお薬です。診断されたばかりの時期に、疲れている膵臓(すいぞう)を一時的に休ませる目的で使い、その後に飲み薬へ切り替えられることもあるとされています。

痛みについてのご心配もよく伺いますが、現在の注射針は非常に細く短く作られています。手技も、外来で当院の看護師と一緒に練習しながら覚えていただけます。当院の糖尿病専門外来では、こうした導入のご相談を通院の中で承っており、入院せずに始められる場合もあります。よくあるご不安と当院での流れはインスリン療法を始めると言われたらにまとめております。

甲状腺・脂質異常症との合併診療

糖尿病を診るうえで、私が大切にしているのが体全体をひとつのつながりとして見るという視点です。糖尿病は、甲状腺の病気や脂質異常症と併せ持ちやすいことが知られています。

甲状腺はのどの前にある小さな臓器で、全身の代謝を調整するホルモンを出しています。働きが強すぎる場合(バセドウ病など)や弱すぎる場合(橋本病など)には、血糖やコレステロールの値、体重、疲れやすさにも影響することがあるとされています。「治療をしているのに数値が安定しない」というとき、背景に甲状腺の状態が関わっていることもあります。

また、LDLコレステロールなどの脂質の異常も、糖尿病と重なることで動脈硬化に影響しやすいと考えられており、血糖と一緒に管理していくことが望ましいとされています。

院長は日本専門医機構認定の内分泌代謝・糖尿病専門医として、糖尿病・甲状腺・脂質異常症をいずれも同じ内分泌代謝の領域として捉え、複数の診療科に分かれずに一か所で診させていただけるようにしております。検査の重複を避けられ、通院もまとめやすくなる点は、長く通っていただくうえでの利点ではないかと考えております。

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長く続けるために、通いやすさも大切に

糖尿病の治療でいちばん難しいのは、実は「続けること」だと感じています。どれほど良い治療でも、通院が生活の負担になってしまえば途切れてしまいます。暮らしの動線の中に通院が収まっていることが、続ける助けになると考えています。

血糖の数値が気になっている方、これから治療を始める方、健診結果の見方だけでも知りたいという方も、どうぞお気軽にご相談ください。Web予約も承っておりますし、受付でお声がけいただいても構いません。

当院は千葉市若葉区にあるショッピングセンター「イコアス千城台」の2階にございます。千葉都市モノレール千城台駅と直結しており、お買い物のついでにお立ち寄りいただくこともできる立地です。千城台や小倉台、御成台、桜木方面など、お近くの方にも無理なく通っていただけるかと思います。


中山内科クリニック
院長 幸田圭太

ご予約はこちら 中山内科クリニック 千城台駅直結・イコアス千城台2階
中山内科クリニック 043-236-5800 ホームページ