- 2026年7月25日
- 2026年8月3日
健診でLDLコレステロールが高いと言われたら ― 数値の見方とまず取り組みたいこと

健診の結果票で「LDLコレステロールが高い」と指摘されたものの、どこも痛くないし症状もないから――と、そのままにしていませんか。脂質の数値は、年代を問わず将来の健康に関わる大切なサインです。特に30代・40代の働き盛りの世代では、お忙しさからつい後回しになりがちです。本記事では、健診でLDLコレステロールが高いと言われた方に向けて、数値の見方と、まず取り組みたいことをわかりやすくご紹介します。
「症状がないから大丈夫」は本当か
LDLコレステロールは、増えすぎると血管の壁に少しずつたまり、動脈硬化を進める一因になると考えられています。難しいのは、この変化が痛みなどの自覚症状がないまま、静かに進んでいくと言われている点です。数値が高い状態が続く期間が長いほど、血管もその影響を受け続けることになります。30代・40代で指摘された方は「若いから大丈夫」ではなく「早く気づけた」と前向きに、また50代以上の方も、健診で指摘されたときこそ見直しのよい機会と捉えていただければと思います。
LDLコレステロールの数値の見方
一般的な目安として、LDLコレステロールが140mg/dL以上で「高LDLコレステロール血症」、120〜139mg/dLは「境界域」とされることが多いようです。ただし、健診の判定基準や治療をどう考えるかは、年齢や血圧・血糖など、ほかのリスクによっても変わります。同じ数値でも対応が異なることがあり、最終的には医師が全身の状態を踏まえて総合的に判断します。数値だけで一喜一憂せず、まずは正しく現状を知ることが大切です。健診全般で指摘を受けたときの考え方は、健診で引っかかったらでもまとめています。
まず取り組みたい生活習慣
程度が軽い場合は、生活習慣の見直しから始めることが多いとされています。無理のない範囲で、次のようなことから始めてみてください。
- 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を控える ― 脂身の多い肉やバター、揚げ物、加工食品などをとりすぎないよう意識する
- 食物繊維と青魚をとる ― 野菜・海藻・きのこや、いわし・さばなどの青魚を食事に取り入れる
- 運動の習慣を持つ ― ウォーキングなどの有酸素運動を、週に数回、こまめに
- 禁煙・適正体重 ― 喫煙は動脈硬化と関わりが深く、体重管理も数値の改善につながります
特に注意が必要なケース
LDLコレステロールが著しく高い場合(180mg/dL以上が一つの目安とされます)や、ご家族に若くして心筋梗塞・狭心症になった方がいる場合は、生まれつき脂質が高くなりやすい「家族性高コレステロール血症(かぞくせいこうコレステロールけっしょう)」の可能性も考えられます。この場合は生活習慣の見直しだけでは下がりにくいことがあり、若い方でも早めに受診いただくことをおすすめします。ご自身やご家族の既往を、一度ふり返ってみてください。
受診の目安とクリニックでできること
健診結果をお持ちいただければ、現在の数値や経過を一緒に確認し、再検査や生活習慣のアドバイス、必要に応じたお薬による治療まで、状態に合わせて対応してまいります。また、動脈硬化がどの程度進んでいるか気になる方には、首の血管を超音波で観察する頸動脈エコー検査を当院で受けていただくことができます。痛みのない検査で、血管の壁の厚みやプラーク(こぶ状のふくらみ)の有無を確認する一つの目安になります。年代を問わず、早めに手を打つことが将来への大きな備えになります。院長は日本専門医機構認定の内分泌代謝・糖尿病専門医として、脂質異常症を糖尿病や高血圧などの生活習慣病と地続きの領域と捉え、体全体のバランスを見ながら診療しております。
当院は千葉市若葉区にあるショッピングセンター「イコアス千城台」の2階、千葉都市モノレール千城台駅と直結しております。千城台や小倉台、御成台、桜木方面など、お近くの方にも通っていただきやすい立地です。健診結果を片手に、お買い物のついでにでも、お気軽にお立ち寄りください。
*当院での頸動脈エコーは基本予約制です。ご希望の方は診察時にお伝えください。もしくは電話でご相談ください。適応を院長が判断して日程調整いたします。
中山内科クリニック
院長 幸田圭太
