• 2026年5月28日

動悸・体重減少・手の震えが続いたら ― バセドウ病かもしれません

「最近、動悸が気になる」「ダイエットをしていないのに体重が減ってきた」「手が小さく震える」――こうした症状が数週間以上続いている方は、もしかすると甲状腺の働きに変化が起きているかもしれません。特に20〜40代の女性に多いバセドウ病は、見過ごされやすい一方で、早めの診断・治療によって生活への影響を抑えられる病気です。本記事では、症状の見分け方と当院での検査の流れをご紹介します。

こんな症状が続いていませんか

バセドウ病でよくみられる症状は次のようなものです。複数当てはまる方は、一度甲状腺の検査をご検討いただくとよいかもしれません。

  • 動悸がする・脈が速い
  • ダイエットをしていないのに体重が減る
  • 手や指が小さく震える
  • 暑がりになり、汗を多くかく
  • イライラしやすい・落ち着かない
  • 疲れやすい・力が入りにくい
  • 月経が不規則になる
  • 眼が大きく見えるようになった

これらの症状は、心臓の病気や更年期、ストレスと間違われることもあります。「年齢のせいかな」「気のせいかな」と感じられる方も少なくありません。

そもそも「甲状腺」とは

甲状腺は、のどの前面・喉ぼとけのすぐ下にある、蝶のような形をした小さな臓器です。「甲状腺ホルモン」というホルモンを作り、全身の代謝(エネルギーの使い方)を調整する大切な役割を担っています。

このホルモンが多すぎたり少なすぎたりすると、心拍数や体温、体重、気分、月経など、さまざまな部分に影響が出てきます。

バセドウ病とはどんな病気か

バセドウ病は、本来は外敵から体を守るはずの「免疫」が、誤って自分の甲状腺を刺激してしまい、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気です。20〜40代の女性に多く、男性と比べると約5倍といわれています。

過剰なホルモンによって代謝が一気に高まるため、上に挙げた動悸・体重減少・発汗などの症状が現れます。放っておくと、不整脈などの心臓へのご負担や、まれに重症化して「甲状腺クリーゼ」と呼ばれる状態を起こすこともあり、早めの診断が大切です。

当院での検査の流れ

バセドウ病が疑われる場合、当院では次のような検査を行います。

  1. 問診 ― 症状の経過、既往歴、ご家族の甲状腺疾患の有無を伺います
  2. 血液検査 ― 甲状腺ホルモン(FT4・FT3)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、自己抗体(TRAbなど)を測定します
  3. 甲状腺エコー検査 ― 院内で実施可能。甲状腺の大きさや血流の状態、しこりの有無を確認します
  4. 必要に応じて心電図や腹部エコーで他臓器への影響も合わせて評価します

採血の結果は通常1週間ほどで揃い、次回受診時に治療方針をご相談します。
状況に応じて症状を和らげる薬をすべての結果がそろう前に処方することもあります。

治療の選択肢

バセドウ病の治療は、ご病状やライフスタイルに合わせて選択していきます。

  • 抗甲状腺薬(内服薬) ― 最もよく行われる治療です。ホルモンの作りすぎを抑え、症状を改善していきます。半年〜数年単位の通院が必要なことが多いです。
  • アイソトープ治療(放射性ヨウ素) ― 専門病院でのご対応となりますので、必要に応じてご紹介いたします。
  • 手術(甲状腺摘出術) ― 同じく専門病院との連携でご紹介する流れになります。

当院では内服薬による治療を中心に、専門病院との連携が必要なケースもしっかりお繋ぎいたします。妊娠中・授乳中の方も、薬剤を選びながら治療できますので、ご相談ください。

ご相談をお待ちしています

動悸や体重減少、手の震えなどでお困りの方、健診で甲状腺ホルモンの異常を指摘された方は、お気軽にご相談ください。

院長は日本専門医機構認定の内分泌代謝・糖尿病専門医として、甲状腺疾患の診療経験を積んでまいりました。糖尿病や脂質異常症などの代謝疾患を合わせてお持ちの方も、まとめてご相談いただけます。

当院は千葉市若葉区にあるショッピングセンター「イコアス千城台」の2階、千葉都市モノレール千城台駅と直結しております。千城台や小倉台、御成台、桜木方面など、お近くの方にも通っていただきやすい立地です。Web予約または受付までお声がけください。


中山内科クリニック
院長 幸田圭太

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